2016年2月22日月曜日

後ろ向きの政策は、イギリスに相応しくない

 逃げ腰のイギリスは見たくない。孤立のメルケル首相を助けなさい。フランスとドイツにイギリスの三国があってこそのヨーローパ文化だから、危機の時局に屋台骨を畳み、欧州共同体の舞台から降りるマネはしてほしくない。難局の今だからこそ、かつて大英帝国を築いたアングロサクソン人たちの国際経験豊富な知恵あるアドバイスとサポートが必要ではないか。
 2月22日更新
Shigfried Mayer (宮村重徳), copyrights © all reserved 2016, the Institute for the Interpretative Socilogy Tokyo

2016年2月13日土曜日

見るに遅く・聴くに聡く考えよ、ニヒリズムの「いろは坂」で立往生しない為に

 無限遠の宇宙の壁に聴き入り、無知の知を悟り、己の鬼面と向かう勇気さえあれば、人類に為し得ないことは何もないと思われます。でも世間は、百年前(1918年)にアインシュタインが一般相対性理論に基づき予言した「重力波」、極微な時空のずれを発見して、今世界中が大騒ぎしていますよね。地上では、血を血で洗う民族紛争がし烈さを増し、未曽有の避難民に手を焼き、人を動かす存在の力学・良心の重力波さえ聴き取れていなというのに!
 獨協大学で取り扱う本年度のテクスト研究は、「アーレントに学ぶ、全体主義の起源、或いは虚無勢力との戦い。」とします。主題はいずれ、「無との対峙」にならざるを得ません。伏線として、ハイデガーの『形而上学とは何か』を梃に、遺稿「黒いノート」の謎解きにも迫ります。アーレントの『全体主義の起源』は大冊で、到底一人で読める分量ではない。でも「三人寄れば文殊の知恵」というように、昨年度の成果を踏まえて、グループ学習で大冊も無事読み通せる、と確信しています。いいですか、虚無勢力を率いるニヒリズムとの戦いで肝心なのは「無との対話」です。当然、西田哲学と久松の東洋的無の思想と対峙することは避けられません。ご期待ください。関心のある方は、今から準備して(ドイツ語原書と邦訳書に)目を通しておいてください。学外者で関心のある人のために、理解社会学研究所の公開講座或いは読書会を3月から再開して、その中で取り上げる予定です。希望者は申し出てください。聴講無料です。2月17日更新
Shigfried Mayer (宮村重徳), copyrights © all reserved 2016, the Institute for the Interpretative Sociology Tokyo

2016年1月31日日曜日

反ユダヤ主義と反イスラム主義を混同せず、先ず「偏見からの解放」を!

 宗教的寛容の是非や隣人愛による難民救済には限度がある。無暗な政治プロパガンダに乗せられないために必要なことは、反ユダヤ主義と反イスラム主義が同じでないことを認識し、それがどれほど困難であっても、執拗な宗教的偏見から解き放たれる第三の「道」を一緒に模索する他ない、と私には思われる。
 ユダヤ教・キリスト教・イスラム教、三者三様の利害関心が複雑に絡むので、一筋縄では行かない。諒解ポイントを模索するEUの道は依然険しいが、子供たちの世代につけを回さないために、ここは仏に学び般若の知恵を籍(か)りて、また老子・荘子の道に学んで「偏見からの解放」を求め、良心の有無を確かめ合うことから始めたい。
 原点を通る直線の傾き(正接)さえわかれば、X軸上の共有点(α、β)が見つかるだろう。あとはその差分から学習して、それぞれに自己調整すればいい。現に解決意思の「良心」があれば、いくらでも財源は後からついてくる。

Shigfried Mayer (宮村重徳), copyrights © all reserved 2016, the Institute for the Interpretative Sociology Tokyo

2016年1月14日木曜日

狭き門、冬は帳(とばり)の寒稽古(かんげいこ)

センター試験を目前にして、ビビっている君たちに。
 狭き門、冬は帳(とばり、夜半)の寒稽古(かんげいこ)。人並では報われない、人一倍苦労しないと通れない。逆巻く風に怯(ひる)んでいては、春風に酔う前に負け犬よ。七転び八起きのダルマさんに、倣って目を入れ春菖蒲(はるしょうぶ)、見届けるまで周りの風圧に屈しない、あと一歩の勇気と考える工夫で大勝負。弱音吐きたい自分に負けない .. 深川にしょぶの花咲く垣根越え。跳んでみせてよ君の気概、駄目で元々しょうぶを諦(あきら)めず。失敗から学ぶ心意気さえあれば、ほら垣根もぴょん、狭き門もすいすいだね。君の目前に、道は自ずと空け開いてくる。
 Shigfried Mayer(宮村重徳), copyrights © all reserved 2016, the Institute for the Interpretative Sociology Tokyo

2016年1月1日金曜日

九百九十一万人の君たちに、無位の真人たる道を勧める

新年明けましておめでとうございます。「理解社会学の工房」を今年も引き続きお愛読いただければ、光栄に存じます。
東洋の十二支でいえば、西暦2016年は申年(さるどし)にあたり、日本には9,910,000人います。斯く言う私も九百九十万分の一の身の上にて、読者の皆様に心よりご挨拶申し上げます。
過ぐる年に職場の有力者・有名人たらんとして失敗した人、無位・無名(非正規労働者)の儘で年越し蕎麦を食った無念の君たち、自称無神論者や一神教徒の諸君も、新年には史的ダルマの「安心無為」、臨済和尚が説いた「無位の真人(むいのしんにん)」に学ぶよい機会、この年をまたとない転換の年にしてもらいたい。
夢中で悟ったつもりの仏法僧だけでない。祀ったつもりで習合するばかりの、八百万の自己に踏ん切りがつかない神主の君たち、己を無にして十字架の道を歩まれたキリストに倣えど正直うまくいかない、道半ばで頓挫している牧師の君たちにもお勧めする。ハイデガーに学んでハイデガー知らずの、哲学専攻の君たちには絶対見逃せない、無心で学ぶ身体現象学の事始め。尊敬する禪師の皆様の理解と共鳴を期待しつつ。
 平成28年西暦2016年元旦、達摩忌(~536年)で1480周年の縁日に
Shigfried Mayer (宮村重徳), copyrights © all reserved 2016, the Institute for the Interpretative Sociology Tokyo