2023年7月26日水曜日

熱波に打ち水の非神話化説、新実在論の足場作りに安心トークン

 



異常気象は誰のせいか?線状降水帯から連日の過酷な熱波に至るまで、訴える相手がはっきりとしない。猛暑なら水分補給次第でなんとかなるが、デジタル化を拒むアナログな自分はエスの突き上げに打つ手がない。

要求されるヒトたる条件も定かでない、過酷な環境変化に右往左往するだけ、第四次産業革命IOTは火に油を注ぐようなもの、DXのパラメーターを増やしても、機械仕掛けの神様の手に負えない。千と千尋の神隠しもすでに手詰まり状態。

最高傑作たるホモサピエンスのイメージは、神のアナログでこそ人らしさを発揮できるはずだが、実在しないモデルを足場にはできないよ、デジタル化しても後の祭り、天狗の鼻は地震や突風竜巻でへし折られよう。神らしさを抜きに人らしさは取得できない。

神話にはストーリー性があり、それなりに説得的で理解しやすい。疫病災禍を乗り切る夏の風物詩、山鉾巡業の神輿と屏風絵にご注目、京都・八坂神社の祇園祭が、非神話化(ルドルフ・ブルトマン)を呼び水に、新実在論(ニューリアリズム、マルクス・ガブリエル)の足場作りに役立つかも。

ヌーロジー改めヌーソシオロジー(記憶と情報、四次元の環境変数を踏まえた理解社会学)構築が喫緊の課題、実在する物質と精神のアナログモデルでないと、奥深い霊性(グノーシス)の探求も空振りよ、宇宙論的視野の高尚な議論も思弁的(スペキュラティヴ)になりかねない、ルート作りと紐付けがエラーなく貫徹されるまで、しばしお待ちいただきたい。

四面は壁で仕切られた狭い瞑想スペースから、デ・ファクトやフェイク情報を仕分けする。無限小で臨み・無限大の宇宙に迫るに、動くモノの回転対称性から目が離せない。それでも、モニターするヒト自身に関わること、アナログな「人間の条件」(ハンナ・アーレント)に冷却剤となるエスの効用、熱風に萎れないよう水分補給は当然、大事なのはその先。

ペルソーナ存在のセーフティー、自分らしさ(ID)のセキュリティー、連綿と共感の波を起こし公平さを競う(スポーツ精神)、セルフサービスを互いに請け負う心意気(利他精神のヌース)は欠かせない。ほらね、実在モデルがあるから、安心納得できるでしょう。

宮村重徳(Shigfried Mayer)、法政大学大原社会問題研究所嘱託研究員

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