2014年3月10日月曜日

ウィンドーズのアプリケーションエラー、「ぶらつき」を一挙に解決

今回は、セキュリティーに関する技術的なコメントを一つ。公共機関でも被害が出ているようなので、参考にしていただきたい。
最近NUNorton Utilities)でレジストリーをチェックする度に、メインマシーンの一つで、一日平均10件近くもアプリケーションエラーが続出。忙しかったせいもあり、気にせずしばらく放っておいたら、エラーレポートが一月分大量に累積していた。障害発生の原因は、AluSchedulerSyc.exe (バージョン3.4.1.238のタイムスタンプ)。このプログラム使用を要請している元が何か調べてみると、まず外部干渉によるローミング(roaming)が疑われた。ローミングしている先を調べてみると、百度(バイドゥ)の書き込みによるものと判明。早速、「ファイル名を指定して実行」、コマンドプロンプトから regedit と入力し、レジストリーエディターを起動、"roaming" を検索すると、"c:/users/*/appdata/roaming/baidu/hao123/001108.exe" の書き込みを発見(/*/には個人のユーザー名が入る)。次に、レジストリーで検出された関連する文字列: "currentuser/software/Baidu" をすべて削除。これでほぼ完璧に、99.9%のアプリケーションエラーが一掃され、この一件は無事解決した。これ以降、NUでチェックしても「レジストリーはクリーンです」との表示、ひとまず安堵する。
因みに、ローミングとは「放浪する・ぶらつく」こと。"Roaming" をドイツ語では、"herumwandern", "streunen", または "herumstreifen" という。承諾もなしに他人のコンピューターに侵入し、入力する個人情報を収集する目的で、勝手に「ぶらつく」真似だけはしてほしくない。本来ローミングは、携帯電話会社によるエリア外での接続サービスとして一般に広く知られているが、悪用してほしくないものだ。今後インタラクティブな承諾の仕様は、ユーザー自身の「良心」では覚束ない、クラウドに於ける「諒解」的要件として厳しく問われ直されるべきであろう。(3月12日更新)

Shigfried Mayer(宮村重徳)