2018年8月10日金曜日

勿忘草をあなたにあげる

 今日の八月九日は長崎に原爆が投下された日。犠牲になられた方々のご冥福を祈りたい。戦争を終わらせる名目で原子爆弾投下もやむを得なかったという、アメリカ側の言い訳が通用するはずがない。疎開先の菊池で叔父が原爆投下の光を見て、雷にしては大きいなとぽかんと口を開けて見た。その瞬間に被爆し喉頭がんを患った。わずか残り数日の命だった。本来なら陸軍の西部方面総監部のある熊本に投下されるはずだったが、あいにくの天気で、雲の切れ目に見えた町が偶然に長崎だったことで、投下先が急遽変更されたと聞いている。投下先が熊本なら、この私は生きてはいない。核兵器など大量破壊兵器を取引の道具にさせてはいけない。次世代を担う君たち、勿忘草(わすれなぐさ)を君たちにあげたい。