2014年5月25日日曜日

対局で振り返る、布石の二から、三挟み・四通しへ

最近ブログへの書き込みが少ないのは、それだけ研究に専念している証です。最初から盤石の研究を予測できていたわけでありません。すべては縁、師との出会い方次第です。それについて、若干のレポートをしておきましょう。
今より振り返りますと、寄り道・迂回路(Umweg)が多い、なが~い道のりでしたね。テュービンゲン大学でお世話になった二人の指導教授、エバーハルト・ユンゲルとマルチン・ヘンゲルに負うところが大きかった。(初期バルトとブルトマンを介した)メタファー言論とハイデガー研究は前者に、史的ダルマの研究は『ヘレニズムとユダヤ教』で知られる後者、ヘンゲル教授に動機づけられています。個別研究の係わり・成り立ちは、決して偶然でなかったということです。布石の二から三手への転機となる切っ掛け(縁)を与えてくださったのが大島良子先生、ハイデガーと禅思想との係わりは私の人生を左右する重要な迂回路、有無を言わせぬ分水嶺となりました。ヘレニズムとヘブライズム(ユダヤ教)研究に、更には史的ダルマの研究に影で心強い支えとなってくださったのが、東洋大学名誉教授の河波昌先生です。社会学言論への継続的取り組みを嘱託研究員として可能としてくださったのが、法政大学大原社会問題研究所名誉教授の五十嵐仁先生、この場を借りて、諸先生に感謝を申し上げたい。他方、ヴェーバーの『理解社会学』との取り組みは私独自で始めたことですが、座標軸確定と四面のフィールド更新が目的です。陰に陽に折原浩教授の刺激的で貴重なご研究を参照させていただいております。法政大学の紀要『多摩論集』に掲載した論考については、走り書きのものが多く、完成版は今後にご期待ください。
 その都度の出会いを通じて、無造作に置き石・飛び石をしており、挟み込みの是非を巡って順次整理・点検中です。因みに、囲碁の対局では、ツケノビ、ハネコミ、ツケオサエなどが定石とされています。ここでは、初歩的な打ち手に譬え、布石の二、挟みの三、通しの四としています。(10月13日更新)
Shigfried Mayer(宮村重徳), copyrights © all reserved 2014, the Institute for Rikaishakaigaku