2020年11月14日土曜日

地を憂い天を仰いで神々の黄昏に

新型コロナウイルスの世界的感染拡大の渦中でも、エッセンシャルワークは欠かせない。不謹慎に聞こえようと、あえて何事もなかったかのように、元気溌溂と生きています。ソーシャルディスタンスは当然のこと、マスク常備でフェイスシールドまで付けて、怪しく異様な出で立ちですが、アマゾン・ジャパンのワークスタイルを満喫しています。パンドラの箱のトラウマ(悪夢)を払拭し、付きまとうシャドー(暗影)から呪縛を解かれる日は近いと信じて。

コロナ禍で一変した職場と生活の環境、派遣切りを苦に自暴自棄になり自殺に走るシングルマザーや路頭に迷う外国人労働者も多いと聞いています。個別の相談に乗ります。

ウォール・ゲイジング(壁観)して心を落ち着ける、心身脱落・脱落心身(道元)に学んで、先行き不透明な状況に動転しない。次々と変異する手ごわい相手ですが、このウイルスは悪霊(あくりょう)ではないので、いたずらに恐れる必要はない。ウイズ・コロナの時代に有効な思考のワクチンは、マテリアリズムもしくわスピリチュアリズムのあれかこれかでは太刀打ちできない。「神即自然」(スピノザ)から「神即無」(エックハルト)へ、複合的真理の再発見を以て、哲学・宗教・科学のコンフリクトをリソートし直し、コロナ後のリデザインとリニューアルを試みてみたい。

高い天と深い淵にサインを求めよとのイザヤの挑戦に応じたい(イザヤ書9章12節)。地を憂い天を仰げば神々の黄昏(たそがれ)か、素粒子の物理神学を提唱するつもりはないが、発想を変えて比喩的に語り振る舞う、『コスモスの中の人間』(シェーラー)をヒントに、見せられるままヴィジョンを大空に描いたらいい。シグナルの地平は最新の電波望遠鏡でも覗けないが、淵廻りの暗夜行路の遠方に、一筋の光が天高く見えてくるでしょう。

一転深い淵に目をやれば、地獄で苦しむ母を救う話やキリストの黄泉下り(よみくだり)のような神話世界の話しも、人類が死んで生きるに欠かせない。ブラックホールは台風の目と似て非なる、人類を襲う未曽有のコンフリクト(葛藤)を紐解くヒントかも、話は飛躍するが暗いトンネルと無縁でない、事象の淵ではブラック・ライブス・マターが大事なリソース(未来の原資)となるのではと、アソシエーションとイマジネーション(社会学的連想と構想力)を逞しくしています。11月18日更新

Shigfried Mayer(宮村重徳)、copyright © all reserved 2020、解釈学研究所(東京)所長、理解社会学研究室主任