2018年10月24日水曜日

二〇一八年度秋期公開講座の予定表

毎月第一土曜日・第三土曜日の午後三時より、以下の公開講座を開き講義をいたします。いずれの講座でも、ドイツ語原書を読み解きながら、真理のセーム(パース)と言われる記号学でテクストの真髄に迫ります。ドイツ語が初めての方でも基礎からお教えしますので心配無用、参加費無料、テクストはコピーして配布。場所が確定するまで、しばらくは東京スカイツリーラインの獨協大学前(旧:松原団地)のカフェーOB松原東口店にて会合を開きます。東口駅前を直進して左、日時は以下参照。なお、理解社会学研究所の主催で為される諸集会は、節目を見てアナウンスします。それまでお待ちください。とにかく初回は皆の気持ちを寄せ合う機会としたい。

1.神学講座:カール・バルト『ローマ書』第一版(1919年)、第二版(1923年)の与えた衝撃は一過性のエピソードに終わらない、弁証法神学運動の原点から言葉と無の分水嶺を探ります。キリスト者が禅と出逢うに至る道の予備考察、ファーストステップ
Karl Barth: Der Römerbrief, 1919. 1923
日時:毎月第一土曜日午後三時から、第一回は11月4日(土曜日)

2.哲学講座:マルティン・ハイデガー『オントロギー(事実性の解釈学)』、1923年の戦時講義、『存在と時間』(1926年)の下書きに近いペリコーペ(断片)の解読、現象学的アリストテレス研究の諸成果、「ナトルプ報告」を踏まえて、存在論的思索と実践の根本動機となる運動論的コンセプトに迫ります。禅に学ぶ自己のテクロノジーへのセカンドステップ
Martin Heidegger: Ontologie (Hermeneutik der Faktizität), 1923.
日時:毎月第三土曜日午後三時から、第一回は11月12日(土曜日)

3.第三の解釈項(選択肢)として、マイスター・エックハルトの『ドイツ語説教集』、その名の通り、これだけはドイツ語で読み解かないと深い味わいが掴めません。
Meister Eckhart: Deutsche Predigten und Traktate, Hanser Verlag, München 1977.
または、ハンス・ヨナスの『アウシュヴィッツ以後の神』、叢書・ウニベルシタス、品川哲彦訳、法政大学出版局、2009年。グノーシスとケノーシスの関連性を問います。これだけは翻訳書でも構いません。
Hans Jonasu: Gedanken über Gott : drei Versuche. 1994
日時:未定、受講者と相談の上決めます。基本的に第五土曜日午後三時から

受講者の受付を開始します。飛び込みでも構いませんが、出席希望の旨をメールでお知らせいただければ感謝です。十分な席を予約し、人数分のプリントを用意する必要があるためです。セルフ・サービスのお店なので、飲み物だけは自払いでお願いいたします。