2015年6月7日日曜日

ブラックバイト(?)では話が通じない、シュヴァルツ・アルバイトの実態

 学生諸君が学習塾などでアルバイトをして、時間外の残業手当がもらえない、賃金未払いなどで被害をこうむる例が最近数多く報告されています。ブラックバイトと言われていますが、英語表記では Unreported Employment (届出なしの雇用)のはず、Blackbeit?では話が通じません。ごちゃまぜの和製英語だからね。元はドイツ語のSchwarz-arbeit(シュヴァルツ・アルバイト)だとすると、これを英語風に言い換えたものでしょう。茶化した言い方も風流でいいじゃないかと言う人もいるでしょうが、ここはきちんと正規表現で、シュヴァルツ・アルバイトと言うようにしましょう!そうすることで、国際的討議の場に引き出せる。国内外の人と課題を共有できるようになります。但し、Schwarzarbeit には不当な雇用関係の他に、不法就労の意味もあるので注意が必要です。英語サイトでは illegal Employment (非合法な雇用)と明記されています。 
 言語は大事な共有財です、聴き手に意味が伝わらないと価値がありません。不正規な言語使用は混乱の元です。アルバイトする(Arbeiten)のは就職して正規の雇用関係に入り給与を取得して生活すること。その点で、小遣い稼ぎの副業(Nebenarbeit leisten, ネーベン・アルバイトする、jobben ジョッベン)とは区別されます。
 不当な扱いを受けた時に困らない、ひとり泣き寝入りしないために、自らよく考えて(Selbst denken)、仕事し(Herstellen)活動する(Handeln)。ハンデルンとはコミュニケーション的行為ですから、職場の仲間と諒解を取り共同歩調を取ることが期待されています。例えば、君たち非正規就労者の中から労働組合相当の自立組織を立ち上げるか、身近な労働組合に相談することをお勧めします。もちろん、組合員だから「活動的生」(アーレント)を考えて生きているとは必ずしも言えない、即断できませんよ。考えるのも見破るのも、他ならぬ君たち自身がすることです。いずれ、大原社会問題研究所でもシュヴァルツ・アルバイトの問題を集約して対応できるようにしたい。6月8日更新。

Shigfried Mayer(宮村重徳), copyrights © all reserved 2015, the Institute for the Interpretavie Sociology Tokyo