2016年12月22日木曜日

故・柳田聖山先生を偲ぶ

 禅関係書の中で、私が一番よく読むのは、柳田聖山先生編集の『二入四行論』と主著『ダルマ』ですね。以前聖書を読んでそうだったように、これも手垢で汚れ、ぼろぼろになる寸前です。住まいの隣が曹洞宗の慈眼寺とあって、最近は日本達磨宗の『三論』と取り組んでいます。禅宗史の常識を覆す『中世禪籍叢刊』が京都の臨川書店から出版されています。「近代のプロテスタント宗教改革に似た」何かが古代日本を席巻した。西洋直輸入のキリスト教が日本で流行らないわけです。ボンヘッファーが云う「宗教改革なきプロテスタンティズム」の萌芽を見ているようで、密教以上に目が離せません。日本曹洞宗の躍動に期待したい。

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