2016年11月9日水曜日

若者たちの夢を打ち砕いた最悪のシナリオ、どう向き合うの?

  ドナルド・トランプ氏のアメリカ合衆国大統領選出で、誰が喜んでいるのか知りたいものだ。少なくとも若者たちではない。錆びた鉄の町デトロイトを中心とした失業者達を含め、白人を中心とした没落組、壮年以上の人々が彼に投票したと聞いている。彼に何等かの変革への望みをかけた気持ちはわかる。しかし、政治音痴の彼にである。明日を担う若者たちの失意は隠せない。多民族国家の合衆国が今後どうなるのか成り行きを見守る他ないが、こんなにも見通しが立たない選挙結果を見るのは初めてだ。明日の見通しが立たないということは、正直に言って怖い話である。新大陸に夢を託したハンナ・アーレントの政治哲学が、不毛な荒れ地に晒されて忘れ去られようとしている。残念だが、アメリカンドリームの化けの皮がはげ落ちるのを見守る他ない。

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