2020年4月9日木曜日

先端技術のタッチパネルに感染経路の疑い

 医師や看護師が共有する医療機器用のタブレット端末が、休憩室と合わせ、院内感染のルートではと疑われている。大分国立感染症医療センターの事例について、厚生省担当員の調査報告による。【1】
タブレット端末は、日本が世界に誇る先端技術のタッチパネル仕様、素手の指でタッチするのは便利で快適だが、ウイルスの感染経路に早変わりもする。診察後みなが同じタブレットを使い回し、素手の指で触り捲ると、無意識に感染を広げている可能性があると指摘されている。
僕たちも、日頃からスマートフォンを使い慣れているせいか、駅などの切符売り場のタッチパネルを何気なく使っているが、その実背筋が凍る怖い話だ。多少面倒でも、パネルをアルコール消毒するか、使い捨てのゴム製手袋を使えば感染リスクは回避できる。
日本のタッチパネル技術をアイフォンに導入した、さすがのスティーブ・ジョッブ氏もそんなはずではと驚く・肝をつぶすに違いない、思わぬ展開に天国で顔面蒼白になっているかも。
いずれにせよ、感染経路の一つが判明したことで、新型コロナウイルスの脅威を軽減し、安心の日常生活を取り戻せるきっかけとなることが期待される。少なくとも、医療関係者の感染を防ぎ、院内感染に歯止めをかけることができよう。まだ、外堀がほんの少し埋められたにすぎないが、危機を超える一筋の希望が見えてきた。
 理解は力、言葉によることだが、不明な感染経路や敵の顔が見えぬ不安・虚無の勢力に打ち勝つには、同時に無の実践(無心の技法)が求められる。これだけは、AI(人工知能)にも新型ウイルスにもまねができない。
【1】「手摺・ドア・ノブは消毒したのに、大分の院内感染、盲点になった感染経路」(読売新聞49日付朝刊、電子版)参照。
Shigfried.Mayer(宮村重徳), copyright © all reserved 2020, 理解社会学研究所所長、法政大学大原社会問題研究所嘱託研究員、㈱岡本カンパニー講師

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