2013年11月21日木曜日

「逆比の思考」で理解社会学する、次研究会再開予告

 ドイツ語での論文執筆もいよいよ佳境に入り、上々の仕上がり具合です。日本語で書くものには曖昧な点が多いので、あえて欧米語でテーゼ表を書いてみる。すると、思考回路が整理できる・論点が正確に絞れるのでありがたい。論文を書くときには、いつもこの「逆比の手法」を重宝しています。改めてこれを邦訳すると、それまでになかった目線(第三の解釈項)が加わるので、自筆ながら違った作品になるはず。次のステップアップが楽しみになってきました。
 さて、7月以降中断していた研究会活動は、まもなく再開します。具体的なことは、12月29日(日)に予定している年次総会で相談して決めるつもりですが、新年度から社会学本来の課題に立ち戻って、アンソニー・ギデンスの『社会学の新しい方法基準‐理解社会学の共感的批判』(1987年)を原書で読み合わせることから始めます。今日、理解社会学を代表する人ですので、いろいろな面で学ばされることが多く、為になると思います。ギデンスは、数年前来日した際に法政大学大原社会問題研究所でも講演したことがあるので、ご承知の方も多いでしょう。
 普段は「原資料のみ読んで参考書は読まない・読ませない」ことを信条としている私ですが、これを抜きにしては理解社会学の未来が語れないのでいいでしょう。たまには逆比の発想で、メソッド(方法論)を論じるのも悪くない。あくまで、ひ弱で腰砕けのメソジストにならない為です。
 原書は英語版のAnthony Giddens, New Rules of Sociological Method: A Positive Critique of Interpretative Sociologies, (Hutchinson, 1976, 2nd ed.1993, in the USA, Stanford University Press, California 1993). ドイツ語版は: Interpretative Soziologie : eine kritische Einführung. Frankfurt am Main ; New York : Campus, cop. 1984 (Campus Studium 557).のいずれかをご持参ください。英語もドイツ語もダメだという人は、邦訳書をお持ちになって参加していただいてもかまいません。考える頭と有るが儘の自分だけで十分だ、「哲学(書)なんかいらない」・まして翻訳(外国書)なんかくそくらえと考えている人(尊王はともかく攘夷にはやる諸君)は、どうぞ手ぶらでおいでください。
 旧来の「哲学と神学」解釈学から「理解と解釈」社会学への転換を目指してきた手順も、その中で明らかになるでしょう。参加希望の方は、前もってメールで申し込んでください。飛び込みでもかまいませんが ...受講者・聴講者を予め把握しておきたいので、よろしくお願い申し上げます。参加費は無料です。日時については、後でご連絡いたします。

Shigfried Mayer(宮村重徳), copyrights © all reserved 2013, the Institute for Rikaishakaigaku