2020年7月31日金曜日

非接触型エコノミーへの転換点

昨今の新型コロナウイルスの第二波となる感染拡大に伴い、不安になってパニックに陥る前によく考えてみよう。経済活動の最前線で日本人が好む現金支払いを止めて順次キャッシュレス化することで、リスクの軽減はあり得る。3密を避けてソーシャルディスタンスを保持しても根本解決しないなら、見えざる感染経路と貨幣決済の因果関係を調べ直す時ではないか。紙幣や硬貨は日常の経済活動に欠かせないから、主たる原因でなくても間接的に重要な作用因となっている可能性は誰にも否定できない。
 国別のデータ管理に信憑性の問題はあるが、キャッシュレス化が進んだ中国や韓国では感染拡大が抑えられているとのデータがある。例えば、「現金決済に関する公衆衛生上の問題点の整理」を論じた福本勇樹氏(ニッセイ基礎研究所の金融部門、主任研究員)の最新レポート、現金の付着物に関する実証研究が参考になる[1]
 お札が福沢諭吉から渋沢栄一にイメージチェンジしても変わらない。神仏を持ち出す前に、金回りの拘りや愛着を捨て、手垢のついた現金な関係におさらばする、非接触型エコノミーへ転換するいい機会ではないか。率直な諸君の意見を拝聴したい。
8月10日更新




[1] https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=64523&pno=1?site=nli

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