2017年2月14日火曜日

権威への畏怖と混乱の果てに

やはり、権威の座に就く人次第ですね、国際社会全体がこんなに右往左往する、せめても瓢箪から駒を期待する人までいる。当世の世界政情は、トランプのアメリカン・ファーストで混乱する一方で、欧州ではメルケルのジャーマン・ドリームが沈静化する。難民たちが労働市場に定着するといいですね。
今回のブログは、スタニスラフ・アンドレスキー『魔術としての社会科学』(1972年)に注目します。
「権威が畏怖の念を引き起こす限りは、論理の混乱と不合理は社会の保守的傾向を助長する。第一に、明晰かつ論理的な思考は知識の蓄積を齎し(自然科学はその好例だ)、知識の躍進がいずれ伝統的秩序を掘り崩すものだ。ところが他方では、混乱した思考は特に我々をどこかに導くわけでもない。その分気楽に留まることが出来るが、それは世界に何の衝撃も与えない。」(熊谷訳を修正、私訳した)。何の感動も衝撃も与えないとはどういうことか、よく考えてみてください。

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