2017年1月22日日曜日

野性的手腕に期待もパンドラの箱か、偽情報を見極めよ

私が新聞やテレビのニュースで最初に眼を通すのは、いつも外国欄からです。四十五代目のアメリカ合衆国大統領にトランプ氏が選出され就任式が終わったばかりですが、反対派のデモも数多く報告されており、今後はしばらく抜き差しならない状況が続くことでしょう。SNSで流される情報が嘘か本当か、見極めるのは私たち自身です。ニュースの出所を疑うことが肝心です。大量の偽情報をツイッターに流すことをプロとしているお抱えの人たちがいるからです。ビッグデータについても同じことが言えます。携帯に流される偽情報に惑わされず、また振り回されないように注意したい。選挙結果を見れば一見してとんでもないことですが、初の女性大統領誕生よりも、野性的手腕への密かな期待を持つ人たちがいることも否めません。選挙も一種の賭け事です。歴史が動いた、どちらの方へ?差別主義的発言など、表向きの言動に囚われず、何が政策的に立案され実現されるか、米国内は勿論のこと、特に外交面での戦略の妥当性が問われます。云う処のディール(政治的駆け引き)で世界平和が維持できるとはとても思えませんが、公共の正義と公平がどうなるのか、今は事態の成り行きを慎重に見き分けたい。

2017年1月9日月曜日

百二十三万人の君たちに、成人おめでとう

 ゆとりとさとりのプラチナ世代、お付き合いは下手だけど、「プア充」(清貧で充実)でそれなりに輝いてるね。社会に溶け込むには苦労するけど、課せられる役割をしっかり演じれば、縁は向うから君たちを求めてくるよ。ちょうど、打者が球を呼び込む苦気持ち(無心)で臨めばそうなるように、球筋が見えてくればしめたもの。直球にもどんな変化球にも対応できるようになる。欧米並みに成人年齢が18歳に引き下げられると、力強い仲間が増える。

2017年1月1日日曜日

年頭所感:心の偏りを退け無心で臨めば夢かなう

全世界の読者の皆様に、新年のご挨拶を申し上げます。昨年と同様に、今年も理解社会学の工房をご愛読賜りますようよろしくお願い申し上げます。

工房七周年目に当たり、個人的には、人生節目の折り返し点に当たる峠に立ち、「史的ダルマ研究」の集大成に向けて、試論を卒業し本喝(「論文集」刊行)を宣言します。その確かな一歩を踏み出す為に、今年は対話のルール、心の偏りを退け無心で臨めば夢かなうをモットーにして、精進していきたい。出版費用調達へのご協力をお願いしたい。
欧米の読者に申し上げたい。予測不可能な未曽有の政治事件も界面上のこと、荒む波間に浮沈するも、芦葉達磨(あしばだるま)のように大河を渡航して安心無事、巷の風聞(ジャルゴン)に翻弄されず、己の不始末を記憶装置から抹殺しようと形振り構わぬ大衆にも幻惑されず、無限遠の彼方にある壁に無の絶対音感を聴き届ける一年、アーレントでもはっきりとしていなかった《壁観的生》即《活動的生》の元年としたい。
ダルマ現象を世界の文化遺産として捉え直すと、敦煌に眠る膨大な多言語伝承が鮮やかに生き返ってきます。さしあたり今年は神秀(じんしゅう)の読み直しから始め、日本達磨宗の初心に迫ることにします。東西宗教の出会いを綴る言語事件の歴史から、二十一世紀の展望が開けてくると確信する次第です。2016年1月9日(月)更新